世界の中心で、愛をさけんだら

おもしろいコラム発見
セカチュー」こと『世界の中心で、愛をさけぶ』。映画は観客動員300万人を突破。60億円を超える興行収入を記録し、早くも今年度の邦画興行成績トップに立った。しかしだ。やっぱりスゴイのは原作本。片山恭一著『世界の中心で、愛をさけぶ』の発行部数は306万部。小説で300万部オーバーは日本初という。片山恭一&「セカチュー」が、日本史の教科書に残るかはどうかわからないけど、出版業界と所得者番付に記録されることは間違いない。さて、そこで気になるのが印税。ここからが本題だ。ずばり「セカチュー」の印税額は? 作家に支払われる本の印税は定価の10%が一般的。これを「セカチュー」に適用してみよう。1,400円(税抜)×306万部×10%=428,400,000円也。(略)「セカチュー」ついでに、こちらも大ヒットとなった平井堅の主題歌『瞳をとじて』の印税もチェックしてしまおう。7月初旬でシングルCD『瞳をとじて』は10週連続トップ5入りを果たし、約60万枚を出荷。音楽CDの場合、本よりも印税の仕組みが複雑で‥‥、もうワケがわからない。計算式は省いて、こちらで計算してしまいましょう。『瞳をとじて』は歌だけでなく、作詞作曲も平井堅が手掛けているので、単純計算で総印税額は推定約4300万円。もっともこれはCDシングルの売り上げだけで、音楽の場合はカラオケとか着メロもあるから、さらにアップするかも。
ちなみに800万枚を出荷した宇多田ヒカルのデビューアルバム『First Love』は、ヒッキーに推定約15億円前後の収入をもたらしたとか。ヒッキーの場合はアルバムなので、シングルとは比較にならないが、堅ちゃんもヒットを連発しているし、来年の納税額はどうなることやら。う〜ん、ヒット性の高い音楽のほうがビジネスとしては魅力的かもしれないな。世界の中心で叫ばれる愛に涙を流しているスキに、世界の裏側では、巨額の印税が流れているというお話でした‥‥。