野沢尚さん「深紅」映画化

28日に都内の事務所で首をつって死亡しているのが見つかった作家で人気脚本家の野沢尚(ひさし)さん(享年44)の小説「深紅」についてテレビ朝日は、これまで進めてきた映画化の準備作業を続行する方針を固めたことが29日、分かった/「深紅」は、もともとテレビ朝日が製作の中心を担う形で映画化の準備を進めており、大手映画会社に全国規模での公開を打診していた。既に野沢さんによる脚本は完成しており、早ければ8月にも撮影を開始する予定だった/原作は00年に講談社から発売され、翌年、第22回吉川英治文学新人賞を獲得した野沢さんの代表作品の1つ/両親と弟2人を惨殺され生き残った娘と、その加害者の娘が成長して出会う長編ミステリー。正体を明かさず復讐のために相手に近づく被害者の娘と、急変した人生を生きる加害者の娘のそれぞれの心の闇を描いている/出演者として、被害者の娘の奏子役で内山理名(22)、加害者の娘の未歩役で水川あさみ(20)。ほかに緒形直人(36)や塚本高史(21)らの名前が挙がっている。